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中医学とは

time 2011/08/16

中医学とは

 

「中医学」とは、東洋医学のことです。

中国が発祥の地で、「黄帝内経(こうていだいけい)」という医学書が基礎となっています。

「黄帝内経(こうていだいけい)」は、中国の伝説の帝王である黄帝と、岐伯・雷公など何人かの学者との問答形式となっていて、「昔のひとは百歳になっても衰えないと聞いたが、今のひとは50歳で衰えてしまうのは何故だろう?」という、黄帝の疑問からはじまる面白い本です。

著作者はいない、というより、複数人という話です。
今から2000年以上も前から存在しているとのことです。

中医学の診察方法には、問診(もんしん)・聞診(ぶんしん)・切診(せっしん)・望診(ぼうしん)の四診(ししん)があります。

 

 

問診は、既往症や現在飲んでいる薬、病気の発生した状況や経過、自覚症状などを問うことです。

問診もんしん

病院や薬局であらかじめ用意された質問用紙に記入する場合、専門スタッフと直接問答する場合などがあります。症状によって、あるいは子供の場合には、本人だけでなく家族の状態なども聞いたりします。

病気の全体像を把握するため、また適切な判断をするためにとても重要な診察方法です。

 

 


聞診ぶんしん

 

 

 

聞診は、聴覚・嗅覚を使った診察方法です。

せきの音、話す声の太い・細い・かすれている・息切れしている、また話し方がゆっくりしている・しどろもどろ・支離滅裂で怒りっぽい、などを聞いて判断したり、息が生臭い・発酵した匂いがする、という口臭や便の匂いなどをかいで判断したりします。

赤ちゃんのこころやからだの健康状態を把握するために、母親がよくする方法と同じですね。

 

 


切診せっしん

 

切診は、触覚を使った診察です。

脈を触ったり、おなかを触ったり押して反応や感触を確かめたり、痛みや不具合のある部位を触ったり、関係あるだろう部位を触って判断する方法です。

こちらは薬局ではできません。

 

 

 


望診ぼうしん

 

望診は、視覚を使った方法です。

「黄帝内経(こうていだいけい)」では、「能合脈色可以万全=脈診と望診を上手に行えば、どんな難病の診断でも行える」と記されています。

望診には、顔色や姿勢や分泌物があるかどうか、などを見ることをはじめ、舌を見る方法が含まれます。

 

舌診ぜっしん

 

 

 

 

 

舌はからだの内側を示す重要な箇所であり、舌を見ること=舌診(ぜっしん)によりたくさんの情報を得ることができます。

 

 

舌の状態 特徴; タイプ;
色は淡紅で薄い白い苔がある。 正常な舌の状態。気・血・津液が充分にあり、うまく循環している状態である。 正常
舌はぼってりと厚くむくんでいて、端に歯型がみられることが多い。色は淡く、薄い白色の苔がある。舌の運動も弱い。 元気がない、食欲がない、つかれやすい、汗をかきやすい、軟便下痢、風邪をひきやすい。苔が厚い場合は栄養不足のほかに病気がある場合が多い。 気虚
(ききょ)
薄くてやせている舌をしている。色も淡白で、薄い白色の苔がある。裂紋がある場合もある。爪や唇の色も薄い。 貧血、動悸、不眠、多夢、めまい、視力が衰える、四肢のしびれ、便秘など。月経は量が少なく色も薄い。肌が乾燥してかゆい。 血虚
(けっきょ)
色は白か薄い紫色、白くて厚い苔がある。顔色も薄い。全体的にむくんでいて肥えた舌をしている。 冷え性、寒さに弱い、多尿または頻尿、足腰のだるさなどがある。腰痛、インポテンツ、生理痛なども出やすい。気力がない。 陽虚
(ようきょ)
乾燥している。色は赤色、苔はないかまたは薄い。舌全体はやせていて、裂紋があり、ただれも出やすい。 ほてり、のぼせ、手足の熱感、のどや口の渇き、目の乾燥、口内と舌に腫瘍ができやすい。精神不安で不眠・多夢をうったえる人も多い。 陰虚
(いんきょ)
色は紅。黄色の苔がある。乾燥している人が多い。 体が熱い、熱がこもった感じがする、便秘、口のなかがネバネバする、腹部膨満感、頭重、だるい、口が渇いても水分は欲しくない。 湿熱
(しつねつ)
色は青紫または暗い紅色。苔は薄白か白い。皮下あるいは粘膜の出血がみられる。 胸脇や乳房・腹部などにしこりが出来て痛い、顔色・唇・爪が青紫色である、憂うつ症になり、イライラして落ち着きがない、月経痛があり、月経にはレバーのような塊がある。 お血
(おけつ)

 

 

中医学では、このような四診によって、状況分析や判断をします。舌の状態がぴったりはまるタイプがない、と思っている方、その方は複合タイプである可能性が高いです。例えば、舌の色は赤くないけれど、舌根に白い苔がねばついており、粘膜の出血がみられる場合、「気虚」と「お血(ききょおけつ)」の複合タイプになります。

舌の色や形は千差万別です。よって、中医学診断およびオススメする漢方薬も用法用量も、ひとりひとり違ってきます。中医学的視点からすると、風邪、生理痛、などの大分別はなく、「あなただけの病気」というわけになるのです。

からだが重だるい・・・、眠れない・・・、やる気がでない・・・、なかなか赤ちゃんができない・・・、生理痛がつらい・・・、など不安を抱えている方、ひとりで悩まず、あなたの健康チェックに一度いらしてください!!

健康ならばいうことなし!もし、何かの病気の前兆ならば、病気になるまえに手をうっておきましょう!!

ご相談はいつでも無料です!
マスヤ薬局では、あなたの疑問質問に応えられる準備をしてあなたのご来店をお待ちしております!

 

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